マイクロモビリティ

スマート シティにおけるシームレス モビリティ

マイクロモビリティで変わる都市交通

持続可能なモビリティを推進する取り組みの中で、都市は「マイクロモビリティ」と呼ばれる考え方を重視するようになっています。インフィニオンの半導体ソリューションは新しい小型電気自動車そのものとモビリティ サービス プラットフォーム統合の両方を実現するMobility as a Service (MaaS) により、シームレスでインテリジェントな各種サービスを可能にします。

eバイク、eスクーター、eスケートボード

シームレスなモビリティを実現する多用途車両

一般的に、マイクロモビリティは時速25 km以下で走行する小型の軽車両をベースとし、短距離交通に焦点を当てています。eスクーター、eバイク、eリキシャ、eカーゴ バイクなどの小型軽量の電気自動車が該当します。

これらの交通手段は住民や訪問者に接続の良いシームレスな移動体験を提供し、自動車交通、騒音、公害を低減します。柔軟性があり、広く利用できるため、より多くの人々にとってさまざまな場所にアクセスしやすい手段となり、公共交通機関を補完する役割も担います。

マイクロモビリティのコンセプトを成功させるためにはサイクル ハイウェイ、自転車専用車線、速度制限付きの共用道路など、マイクロモビリティのための安全な通路を都市が作り続けることが前提条件となります。また、マイクロモビリティは個人用の交通手段に限定されません。商業輸送ではeカーゴ バイクによる小包配達やeバイクによる食料配達など、LEV (Light Electric Vehicle) の利用が進んでいます。

ラスト ワンマイルeモビリティ

半導体で効率的な軽電動車を実現

マイクロモビリティとは、eスクーターなど、電気駆動システムを搭載した小型の乗り物のことを指します。

これらはLEV (Light Electric Vehicle) という用語で呼ばれています。具体的にどの車両を指すかは出版物や国によって異なります。

LEVの定義は重量750 kg未満、最大出力15 kW、最高速度100 km/h未満のもので、eモペッド、小型配送用eトラック、eロボットなどがこれに該当します。

LEVにはいくつものメリットがあります。第1のメリットは車道や歩道、工場などの大きな建物内を思いのままに移動することができる点です。第2のメリットは電気で駆動する点です。再生可能エネルギーであれば気候変動問題対策になります。第3のメリットは小型である点です。交通渋滞や駐車場不足の緩和に役立ちます。インフィニオンはメーカーに選ばれるパートナーとして電気自動車の技術開発で力を発揮しています。私たちは車両本体向けだけでなく、充電器、バッテリー充電/交換ステーション、さらにはバッテリー自体に至るまで、さまざまな用途向けの製品を提供しています。

LEVとは何か、どのように分類されるのかについてはこちらをご覧ください。

 

 

シェア モビリティ サービス

シェア モビリティ サービスの魅力に迫る

マイクロモビリティの大きな魅力はさまざまなタイプの車両が持つ汎用性や柔軟性だけではありません。魅力が特に際立つのはそのサービス プラットフォームと組み合わせたときです。個人で車両を所有するだけでなく、オンデマンドで共有車両をレンタルして楽しむこともできるのです。このようにさまざまな移動手段をインテリジェントに統合し、1つのサービスを提供するサービス プラットフォームはMobility as a Service (MaaS) に分類されています。

MaaSのコンセプトとアプリケーションは持続可能なモビリティを推進し、都市の交通をスマート化します。また、公共交通機関への最適な接続など、シームレスで環境に優しいパーソナル モビリティへのニーズの高まりにも応えます。ユーザーはさまざまな交通手段を使って最適な経路を計画、予約し、決済できるのです。インフィニオンはオープン標準、最高レベルの安全性、信頼性の高い決済ソリューション、UWB (超広帯域)などの画期的な技術を推進することで、MaaSの適用範囲拡大を実現しています。

Mobility as a Service (MaaS) について詳しくはこちら

ストーリー一覧

電動二輪車、三輪車開発に取り組むインフィニオン インドのコンピテンス センター

インドは世界最大の二輪車市場として台頭してきました。

そこでインフィニオンは、グローバルなインフィニオン テクノロジーズ独自のシステム アプリケーション ラボとして、インドのプネーに二輪車、三輪車のためのコンピテンス センター (CoC) を設立しました。このセンターでは排出ガスや安全性に関する新しい規制、電動化や電気駆動装置の発展、増大する顧客需要をテーマに研究しています。CoCには具体的な以下の目標があります。

  • 先進的な技術と製品で二輪/三輪向けの革新的なシステム ソリューションの開発・短期市場投入を支援
  • 新製品やソリューションを実際のアプリケーションで検証し、アプリケーション要件を把握して製品のギャップを埋める
  • 二輪/三輪EVアプリケーション システムに関する専門性を高め、グローバルな技術的カスタマー サポートを強化し、信頼に基づく顧客パートナーシップを構築

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先進的なモビリティを拡大および補完する配達ロボット

自動配送ロボットは物流企業、小売業者、そして消費者にとって有望な分野です。配送ロボット市場はまだ揺籃 (ようらん) 期にありますが、このように日常的に役立つものに対する需要はすでに急増しています。

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専門企業の中には安全基準を開拓し、やがて大量生産の道を進むものがあり、その多くがアジアに拠点を置いています。こうした宅配ロボットが急速に発展した背景には、迅速な配達を求める消費者の欲求があります。

ロボットにはその用途に応じてさまざまな種類があります。たとえば、宅配ロボットは比較的低速で、無人のものや食品などを運ぶタイプがあります。こうしたロボットはラスト ワンマイル配送に最適です。また、バッテリーの持ちが良い、サービス情報を保存してユーザーに送信する、精密なセンサーを使用して難易度の高いタスクをこなす、などの特長があります。

インフィニオンはこのようなサービス ロボットに役立つさまざまな電子機器を提供し、ロボット開発者が次世代半導体技術の助けを借りて技術的課題を克服できるようサポートしています。

インフィニオンの主要な製品ラインナップはOPTIGA™ Trust、OptiMOS™MOSFET、ゲート ドライバーICDC/DCコントローラーなどです。

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