データ駆動型サプライチェーンのためのセキュアな接続性とブロックチェーン技術
2020年4月21日、ミュンヘン(ドイツ)、リンツ(オーストリア)
デジタルツイン、従量制課金モデル、製品保証やライセンス許諾ソリューションなどの産業用サプライチェーンソリューションには、信頼性が高く監査可能なセンサーデータやプロセスデータがますます必要になっています。特に企業や組織から別の組織にデータを転送する場合は、セキュリティが何より優先されます。オーストリアのテクノロジー企業Tributech Solutionsは、企業横断的なデータ共有を一段上のレベルへ押し上げています。改ざん防止機能のある高度なデータセキュリティ層を提供するため、同社はインフィニオン テクノロジーズ(FSE: IFX / OTCQX: IFNNY)のOPTIGA™ Trust Mセキュリティソリューションを採用しています。
TributechのDataSpace Agentは、ハードウェアベースのセキュリティとブロックチェーン技術を組み合わせ、センサーデータやプロセスデータのセキュアな共有とトラッキングを行います。複数の異なる統合オプションと、極めて少ないメモリフットプリントおよび演算リソースにより、エントリ―レベルのマイクロコントローラを使用したセンサーから高機能のエッジデバイスまで、ほぼすべての種類のデータソースでDataSpace Agentを統合することができます。
Tributechのトーマス プランクCEOは次のように説明します。「セキュアなデータ共有に関する当社の専門知識とインフィニオンのセキュリティハードウェアを組み合わせることにより、企業の皆様にバリューチェーン全体にわたる保護されたデータ層を構築していただくことが可能になります。DataSpace Agentは組織の境界線を越えたセキュアなデジタルトラスフォーメーションへの道を開き、産業用ソリューション部門におけるデータ駆動型ビジネスモデルに全く新しい可能性を提示するものです」
TributechのDataSpace Agentの内部では、インフィニオンのOPTIGA Trust Mシングルチップソリューションがセンシティブな認証や暗号化キーの高度にセキュアな保管庫として働き、これらの情報がチップの外に出ることはありません。さらに、OPTIGA Trust Mは暗号ハッシュ演算や署名の処理も行い、ハードウェアベースの信頼の基点(RoT)によるセンサーデータの監査可能性も実現します。
新しいレベルのデジタル変革のためのシームレスで制御されたデータ交換
ほとんどの企業は、自社内でのデータ生成に重点を置いてきました。しかし、異なる企業間でデータを共有することにより、付加的な価値を獲得し、イノベーションを加速できる可能性があります。このような付加的なインサイトにより、サプライチェーン全体でプロセスオートメーションを拡大し、品質を最適化し、新しいビジネスモデルやデータサービスを構築することができます。
共有データの使用目的が意思決定、文書化、支払い請求、法的な取り決めの根拠など何であれ、この種のデータを検証するための監査可能な品質レベルを提供するため、Tributechはブロックチェーン技術を採用しています。ブロックチェーンは公開された分散型台帳で、データや関連取引の発行元と完全性を効率的に検証するための「ハッシュ値」と呼ばれる値を記録するものです。各ブロックは暗号化技術によって前のブロックと関連付けられ、タイムスタンプと取引データを格納しているため、共有データの検証に必要なすべての情報が、検証可能で改ざんを防止できる方法で保存されます。
Tributech製品の詳細については、同社の公式サイト( www.tributech.io)をご覧ください。
Tributechは インフィニオン セキュリティ パートナー ネットワーク(ISPN)のメンバーです。
Information Number
INFDSS202004-050j
Press Photos
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Inside Tributech’s DataSpace Agent, Infineon’s OPTIGA Trust M single-chip solution acts as a highly secured vault for sensitive authentication and cryptographic keys which never leave the chip.Tributech_Sensor-Security-Module
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