インフィニオン、新しい ModusToolbox™ Machine Learning で 安全な AIoT のための TinyML を実現

2021 年 5 月 19 日、ミュンヘン (ドイツ)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は、ModusToolbox™ Machine Learning (ML) 版 を発表しました。差別化された AIoT (Artificial Intelligence of Things) 製品の開発を加速するためにリリースさ れた本製品は、インフィニオンの PSoC™マイクロコントローラー (MCU) 上で、ディープラーニング ベースのワ ークロードを実現します。AI と IoT の組み合わせは AIoT として知られており、接続されたデバイスに機械学習 機能を提供しインテリジェントなタスクを可能にします。米国の調査会社 MarketsandMarkets によると、AIoT 市 場は、2019 年の 51 億米ドルから 2024 年には 162 億米ドルに増加し、年平均成長率は 26%になると予想され ています。

ModusToolbox™ ML は ModusToolbox ソフトウェア&ツールの新機能で、設計者がディープラーニング ベー スの機械学習モデルを評価および製品化するためのミドルウェア、ソフトウェア ライブラリ、機械学習専用ツー ルを提供します。ModusToolbox™で利用可能な既存のフレームワークにこれら新機能をシームレスに統合が 可能で、MLワークロードを安全なAIoTシステムに容易に統合することができます。豊富なツールセットにより、 合理化された機械学習モデルのワークフローが提供されるため、開発者はより効率的に高品質な製品をより早 く市場に投入することができます。

ModusToolbox™ ML を使用すると、TensorFlow などの好みのディープラーニング フレームワークを PSoC MCU に直接展開することができるようになります。さらに、組み込みプラットフォーム用にモデルを最適化して サイズや複雑さを軽減したり、テストデータに対して性能を検証したりすることも可能です。

インフィニオンの ICW (IoT Compute & Wireless) 担当副社長のスティーブ タテオシアン (Steve Tateosian) は、「IoT の規模が拡大するにつれ、大量のデータがエッジで生成されています。TinyML によって実現さ れる AIoT は自然な進化であり、データをローカルに処理することで、データのプライバシー、レイテンシ ー、システム全体の信頼性を管理することができます。ModusToolbox™は、一般的なトレーニング フレー ムワークのディープラーニング モデルを、インフィニオンの超低消費電力マイクロコントローラー上で簡単 に最適化、検証、展開するための柔軟なツールとモジュール式ライブラリを提供することで、機械学習と 組み込みシステム設計の間の重要なギャップを埋めます」と述べています。

ModusToolbox™ ML は、AIoT アプリケーション開発の複雑さを軽減する、これまでにない開発環境を提 供します。AIoT アプリケーションは通常、Compute (計算)、Connectivity (通信)、クラウドの領域とともに、 シームレスな機械学習ワークロードの統合を必要としますが、ModusToolbox™ ML はこれらすべてに対 応します。

供給状況 ModusToolbox は こちらからダウンロードが可能です。インフィニオンの機械学習ソリューションに関する詳細は japan.cypress.com/solutions/machine-learning-solutions をご覧ください。