インフィニオン、XMOS社へ戦略的投資を実施、音声制御によるヒューマンマシンインタフェースの専門技術を強化
2017年9月7日、ミュンヘン(ドイツ)/ブリストル(イギリス)
自動車、住宅、工業施設、民生機器などが急速なペースでインターネットに接続されています。3年後には、IoT(Internet of Things)と呼ばれるデバイスの数が300億台に達すると予測されています。現在、操作のほとんどは人が機械に触れることによって行われていますが、IoTが次に進化したステップでは、高性能な音声制御による汎用操作により実現されます。インフィニオンテクノロジーズでも、技術をさらに進化させ、この市場セグメントの形成に貢献したいと考えています。この度 インフィニオンは、パートナーシップを拡充するべく、IoTデバイス用の音声プロセッサを開発しているブリストルのファブレス半導体企業XMOS Limitedに戦略的な少数株主向け投資を実施しました。インフィニオンは、先日行われた1500万ドルのシリーズE資金調達ラウンドで主要出資元となりました。
インフィニオンのPMM(パワーマネジメント&マルチマーケット)事業本部の責任者であるアンドレアス ウルシッツ(Andreas Urschitz)は、次のように述べています。「この度の投資を通じ、インフィニオンは音声制御の高い可能性をさらに追求し、スピーカー認証や状況認識といった将来のユースケースに取り組むことが可能になります。IHS(IHS Markit Digital Assistants and AI、2017年5月)の調査によると、デジタルホーム アシスタントといった音声制御ヒューマンマシンインタフェース(HMI)を備える民生機器の市場は、今後数年間に46%の年平均成長率を記録すると予測されています」
XMOS社のCEOであるマーク リペット(Mark Lippett)氏は、インフィニオンの出資によるシナジー効果を次のようにコメントしています。「両社ともHMIを戦略的な成長分野であると捉えていますので、投資は将来への合理的なステップであると考えています。インフィニオンと当社は、次世代のユーザーエクスペリエンスに関してエキサイティングなビジョンを共有しているだけでなく、補完的市場でトップクラスの技術を提供しています。また、この度のパートナーシップは、ユニバーサルなアクセシビリティを提供するIoTソリューションを実現する上で重要なものとなります」
現在、音声認識システムで使用されている音声コントローラの多くは、対象となる音声を最大音量に基づいて識別しようとするため、屋内にいる人の会話と、ラジオやテレビなどの合成された音源とを容易に区別することができません。2017年初頭、インフィニオンとXMOS社は、こうした課題を克服するため、高機能なヒューマンセンシングマイクロホンとジェスチャー認識を使用する最新のソリューションを公開しました。このソリューションには、話し手の位置と距離をマイクロホンから検出するためにインフィニオンのレーダーおよびシリコンマイクロホンセンサーと、会話を捕捉するXMOS社の遠距離音声処理技術が組み合わされています。
インフィニオンについて
インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2016会計年度(9月決算)の売上高は65億ユーロ、従業員は世界全体で約3万6,000人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)のOTCQX に株式上場しています。
日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp
本社サイト: http://www.infineon.com (英語)
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Goodbye touch and typing, hello voice control: Infineon invests in human-machine interaction.PMM_voice-control
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