インフィニオン、TinyMLのリーダーであるImagimobを買収し、組み込みAIソリューションを強化

2023年5月16日、ミュンヘン (ドイツ)、ストックホルム (スウェーデン)

インフィニオン テクノロジーズ (FSE: IFX / OTCQX: IFNNY) は本日、エッジデバイス向け機械学習ソリューションの主要なプラットフォーム プロバイダーであるスタートアップ、Imagimob AB (本社ストックホルム、以下Imagimob)を買収したことを発表しました。インフィニオンはこの買収により、世界トップクラスの機械学習 (ML) ソリューション提供を前進させ、AI関連事業を大幅に補完することになります。Imagimobは、製品グレードのMLモデルを提供することに重点を置き、高い柔軟性と使いやすさを備えたエンドツーエンドの機械学習ツールチェーンを提供しています。インフィニオンは、同社の株式を100％取得します。なお、両社は取引金額を開示しないことに合意しています。

インフィニオンのコネクテッド セキュア システムズ事業部プレジデントであるトーマス ロステック (Thomas Rosteck) は「AIとMLはそれぞれ、あらゆる組み込みアプリケーションに広く導入され、それによって新しい機能を実現しようとしています。Imagimobの優れたプラットフォームと、エッジデバイス向けの堅牢な機械学習ソリューションの開発に関する専門性により、インフィニオンはプライバシーを保護しながら、製品における新しいレベルの制御とエネルギー効率を実現する能力を強化します。私たちは、高度なセンサーとIoTソリューション ポートフォリオを構築することにより、お客様がAI/MLから得られる利点を生かしながら、お客様が製品を迅速に市場に投入できるようにします」と述べています。

Imagimobの共同創設者兼CEOであるAnders Hardebring氏は「インフィニオンの協力により、私たちはお客様が製品開発を加速させ、新しいアプリケーションを実現、市場で差別化を図ることに貢献することができます。インフィニオンのエコシステムの重要な一員となり、そのアプリケーションに関する深い専門性と幅広い製品ポートフォリオを活用することにより、IoTに裏打ちされた高度なセンシングと制御のエネルギー効率と安全な実装が可能になります」と述べています。

Imagimobは、急成長するTinyMLと自動機械学習 (AutoML) 市場のリーディングカンパニーとして、エッジデバイスにおける機械学習のためのエンドツーエンドの開発プラットフォームを提供しています。Imagimobのプラットフォームは、オーディオイベントの検出、音声制御、予知保全、ジェスチャー認識、信号分類、材料検出などの幅広いユースケースに対応し、インフィニオンが提供するハードウェア/ソフトウェアのエコシステムをさらに拡張します。両社の専門知識をセンサーの全製品に適用することで、両社の既存顧客に対して、製品利用時に一貫したユーザー体験を提供し、堅牢なソリューションを迅速に展開します。さらに、あらゆるアプリケーションやセグメントを通じてTinyMLのさらなる普及を加速させます。

Imagimob について

Imagimobは、エッジAIとTinyMLの最前線でイノベーションを推進する急成長中のスタートアップで、未来のインテリジェントな製品を開発します。

スウェーデン ストックホルムを拠点に、2013年から自動車、製造業、ヘルスケア、ライフスタイルといった各分野のグローバル企業にサービスを提供しています。

Imagimob AIは、リソースに制約のあるデバイス向けに、Edge AIアプリケーションを迅速かつ容易にエンドツーエンドで開発するための開発プラットフォームです。Imagimob AIは、開発の全過程を通してユーザーをガイドし、権限を与えることで、ゲームチェンジとなる生産性の達成と市場投入までの時間短縮を実現します。

インフィニオンについて

インフィニオン テクノロジーズは、パワーシステムとIoTにおける半導体分野のグローバルリーダーであり、製品とソリューションを通じて、脱炭素化とデジタル化を推進しています。全世界で約56,200人の従業員を擁し、2022年会計度 (2021年10月～2022年9月) の売上高は約142億ユーロです。ドイツではフランクフルト証券取引所 (銘柄コード：IFX) 、米国では店頭取引市場のOTCQX  (銘柄コード：IFNNY) に上場しています。ウェブサイト www.infineon.com/jp