温室効果ガス排出量

気候変動は現代の難題の一つであり、この問題に対処するためには社会の全面的な努力が必要であることを理解しています。

世界的な企業として、私たちはすでに気候変動やそのリスクを持続可能性戦略やビジネス継続性計画に織り込んでいます。 この手法により、製品の供給が滞らないことや人々の安全に関するリスクが最小限に抑えられていることなどを確認し、異常気象に備えてこれに対処できるよう努めています。

二酸化炭素排出量に対する取組み

広範囲のアプリケーションに利用されるインフィニオンの製品は、製品やアプリケーションの使用段階における環境効率の向上に貢献します。 たとえば、インフィニオン。の高性能製品は大規模な風力発電所や太陽光発電設備の稼動を可能にします。 また、駆動システムやモーター制御ユニットなどの産業アプリケーションにも使用されるため、生産損失を抑えることができます。

インフィニオンが製造する製品は、自動車用電子機器、産業用駆動システム、サーバ、照明、太陽光発電と風力発電、携帯電話充電器および電磁調理器の分野のみに限っても、それらの使用期間を通じて約5,600万トン相当の二酸化炭素排出削減を可能とします。これは昨年に比べて11パーセントの削減量の増加に相当します。この削減量増加は複数の分野で行われており、もっとも大きな削減量増加は自動車用電子機器の分野で見られます。また太陽光発電の効率化においても削減を可能としました。

その結果、インフィニオンは、製品やイノベーションと効率的な生産工程を組み合わせることによって、二酸化炭素排出量を正味5,400万トン以上削減することに成功しました。

カーボンフットプリント

PFCs

高い地球温暖化係数(global-warming potential; GWP)から、パーフルオロ化合物(perfluorinated compounds; PFCs)は半導体業界の気候変動管理における主な焦点となっています。これらのガスはウエハの構成に必要なエッチング工程や製造設備の洗浄に主に使われており、多くの科学研究が行われてはいるものの、半導体産業において使用されるすべてのPFCを置き換える有効な代替物は未だ存在しません。

気候保護活動の一環としてインフィニオンは、温室効果ガスの使用量を技術的に必要な最小限に削減する、特に効率の良い工程を早い段階から開発してきました。 インフィニオンはこの削減を、主に工程の効率向上と削減構想の最適化によって達成します。 また、気候への影響が少ない代替ガスを使用できる場合もあります。 以上の対策により、弊社の温室効果ガス排出量を最小限に抑えます。

目標と達成事項