電子健康カードでヘルスケアの普及を促進
テレマティクスインフラによりヘルスケア詐欺に対抗
世界で保険を管轄する官庁や保険会社は、ヘルスケア詐欺のために毎年何億ドルもの損害を受けています。従来の紙やメモリカードによるシステムでは、患者または利用者が本当に被保険者であるかどうかを保険の管轄官庁が確認することは困難です。
電子健康カードは、特に生体認証など高度な本人確認方法を実現する方向へ進化しているため、詐欺防止対策としてますます効果が高くなっています。
eヘルスカード(電子健康カード)は、重要な医療データや薬歴を記録したり、電子処方箋として利用したりすることによって、患者の利便性を向上させる可能性があります。このカードは、社会保障番号を安全に保管するために利用することもできます。
eヘルスカードに記録される医療データは、機密を要するものなので、堅牢なプライバシー保護を実現する必要があります。広く採用されるためには、管理が容易でなければなりません。そして最も重要なものは、発達したテレマティクスインフラです。これによって、一連のヘルスケア関係者がすべてネットワークでつながり、またデータや機能を動的に更新できるようになります。
今日の電子健康カードアプリケーションへの信頼のパートナー
政府系IDプロジェクト向けのセキュリティソリューションで世界をリードするインフィニオンは、世界全体のヘルスケア用スマートカード向けに約60%を提供し、そして展開を容易にするため、市場投入までの時間を着実に短縮します。たとえば、インフィニオンのSLE 78コントローラファミリーは、コスト効率面や10年を超えるデータ保存対応と電子ヘルスケアのさまざまな要求事項に対応できるように設計されています。さらに、インフィニオンのプラットフォームは、全ての標準的な暗号方式および鍵長をサポートしマルチアプリケーションとして、社会保障や決済用カード機能を統合することも可能にします。
未来の電子健康カード向け先進テクノロジー
インフィニオンのコントローラは、将来にも対応できる電子健康カードとして必要な性能、コスト効率を実現する一方で、特に機密データ保護能力が高いことを、お客様に評価いただいています。SLE 78は、Integrity Guardを採用しており、たとえば、自己診断型デュアルCPUを活用し、秘密データを暗号化し保存しているだけではなく内部処理も暗号化された状態で行っています。
Integrity GuardとインフィニオンのSOLID FLASH™メモリの組み合わせによって、とくにセキュリティの実装と認証のプロセスが容易になるように設計されているので、市場投入までの時間を短縮して保有コストを大幅に削減します。
また、展開を容易にするために、ネイティブまたはJavaプラットフォーム上で完全に統合したソフトウェアソリューションも提供しています。
インフィニオンのラインアップ一覧:
- Integrity GuardデジタルセキュリティテクノロジーによるSLE 78 セキュリティコントローラファミリー
- SLE 77 セキュリティコントローラファミリー
- SLJ 52G ファミリー: SLE 78上のJava Card™プラットフォーム
- SLN 52G ファミリー: SLE 78上のネイティブジェネリックプラットフォーム
- SLJ 32G ファミリー: SLE 77上のJava Card™プラットフォーム