4ピンTO-247パッケージ
ケルビンエミッタパッケージ構成
TO-220またはTO247パッケージのような標準的なスルーホールパッケージでは、各リードパッドは寄生インダクタンスに似ています。 TO247 4ピンパッケージには、ケルビン・エミッタ接続が追加されています。 この4ピンはケルビンエミッタ端子としても知られており、ゲート制御ループ上のエミッタリードインダクタンスをバイパスし、IGBTのスイッチング速度を向上させ、スイッチングエネルギーをも減少させます。
ケルビン接続端子付きTO-247 4ピンパッケージ
ケルビン接続端子を備えたTO-247の4ピンパッケージにより整流を高速化し、IGBTのスイッチング動作を改善しました。また、標準的なTO-247パッケージと比べ、ダイナミックロスを20%低減しているため、システム全体の効率が向上し、IGBTの低温動作が可能になります。
IGBTのスイッチング速度が高速化するほど、TO-247 4ピンによるメリットは大きくなります。
ファミリー製品詳細
1200VのIGBT向け4ピンTO-247パッケージ
20%以上のスイッチング損失低減、最大でTO-247のフットプリントで75Aのダイオード搭載75A、1200VのIGBTの最高電流密度、Rth(jh)20%低減、放熱性は15%向上、高速なクリップ組立。
高い効率、低いスイッチング損失を実現した4ピンパッケージ製品のバリエーション
4ピンTO-247PLUSパッケージの特長は、ドライバICへの接続に使用する4ピンです。 4番目のピンは、ゲートドライバループ内のエミッタ・ピン・インダクタンスの影響を抑えているため、IGBTは、ドライバIC信号に対してより速く応答します。 IGBTが高速応答することで、スイッチングエネルギー損失を減少させ、高速なターンオン/オフスイッチングを可能にします。3ピンパッケージの代わりに4ピンパッケージを使用することにより、スイッチング損失を20%以上低減可能です。
高効率。高電力密度。コスト削減。
次世代設計では、高効率と低コストが主な要件になります。 しかし、高いシステム性能は、低コストを実現できるのでしょうか?
電力損失の大部分は、インバータ回路内の電力装置で発生するため、電力スイッチの損失抑制、もしくは高効率を実現することは、システムの電力出力に直接影響を与えます。 システムでは、電力損失が少なくなるほど、出力電力への転送が多くなり、システムの電力密度が高くなります。 電力損失が少なくなり、出力される電力の割合が増すほど、kW当たりの出力電力コストが削減されます。
特長 | 利点 |
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1200Vの4ピンTO-247PLUSで、高い設計柔軟性と高いシステム性能を実現
TO-247 4ピンケルビンエミッタパッケージのTRENCHSTOP™ 5
4ピンTO-247ケルビンエミッタパッケージをTRENCHSTOP™5ディスクリートIGBTと組み合わせたら、どうなりますか?
IGBT性能は、標準的なTO-247パッケージのTRENCHSTOP™ 5ディスクリートIGBTと比較して、スイッチング損失を20%低減可能
「効率性アップ。電力密度アップ!コストは削減」。馴染みがある言葉ですか?
イノベーションとコスト改善が常に追求されています。休む間もありません。インフィニオンの新しいTRENCHSTOP™ ディスクリートIGBTテクノロジーは、新しい4ピンTO-247パッケージに搭載されています。 4ピン目にセンスエミッタ端子を実装することにより、リードインダクタンスを20%低減しました。 また、全負荷状態でのスイッチング損失は20%低減します。
また、PFCおよびインバータの各段では、TRENCHSTOP™ 5ディスクリートIGBTを4ピンTO-247パッケージと組み合わせて使用することで、1%のシステム効率向上を実現しました。 システム効率の限界97%を、業界で初めて突破しました。 さらに、高効率と高速スイッチング性能により、電力密度も向上しました。 最大100kHzでの動作により、受動素子のサイズを大幅に削減することができます。また、競合他社の類似IGBTと比較しても、電力密度は2倍になります。結果的にコストとスペースが削減可能です。
性能限界を上げることで、課題に正面から取り組み、お客様の負担を軽減してください。
特長 | 利点 |
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