SECORA™ Pay Bio セキュリティ ソリューション
SECORA™ Pay Bioは、オールインワンの生体認証決済カード ソリューションで、スケーラブルな生産およびスムーズな導入プロセスを実現します。
インフィニオンの革新的なSECORA™ Payファミリーに属するSECORA™ Pay Bioは、最先端のオールインワンソリューションにより、生体認証決済カードのハードウェアアーキテクチャ全体を合理化し、カードの製造および発行を簡素化します。
このオールインワンの生体認証決済カードソリューションはMastercard®およびVisa®の仕様に適合し、カード保有者に便利で、独自性のある非接触型決済体験をもたらします。
本製品は、誘導結合技術を用いたインフィニオンのBiometric Coil on Module (BCoM) パッケージに、SLC39Bシステムオンチップ (SoC) セキュア エレメントおよび生体認証センサーを統合しています。
SECORA™ Pay Bioの詳細情報は、ブログをご覧ください。
生体認証決済カードは、カードのセンサーに指を置いてカードを端末にかざすだけで本人確認ができるため、衛生的な決済体験を提供します。
主な利点:
- PINに替わる便利で高速な生体2要素認証
- POS端末での衛生的で非接触な手続き
- すぐに使用可能: インフラのアップグレードが不要
- カード所有者の指紋は、1つのセキュアエレメントで採取、抽出、照合され、生体認証情報も同じセキュアエレメントに安全に保存されます。
- さまざまなエンロールメント(登録)オプションに対応
- BCoMを使用したカードアーキテクチャにより、短時間でカードの導入から稼働までを実現し、誘導結合技術による複雑な製造過程を大幅に簡素化します。
主な特長:
- オールインワンの生体認証決済カードソリューションは、Mastercard®とVisa®の両仕様に準拠しています。
- Java Card™のオペレーティングシステムは、Java Card™ 3.1およびGlobalPlatform カード仕様v2.3.1に準拠
- Mastercard®生体認証アプレット MCA V1.2.3に準拠
- Visa®生体認証アプレット VSDC2.9.2
- EMVレベル1仕様に準拠したカードソリューション
- 通信インターフェース:
- ISO7816、ISO14443
- 実装されている暗号技術:
- RSA、3DES、SHA1、AES
- カードの生体認証性能:
- 他人受入率 (FAR: False Acceptance Rate) は0.01%未満
- 本人拒否率 (FRR: False rejection rate) は3%未満
- 製品供給形態:
- インフィニオンのデュアル インターフェース通信に対応したBiometric Coil on Module (BCoM)
- 標準的な35 mmフィルム テープ
SECORA™ Pay Bioは、インフィニオンのオールインワン生体認証決済カード ソリューションです。個々のモジュールは、指紋センサー、統合電源を内蔵したセキュアエレメントをインフィニオン社のバイオメトリックコイルオンモジュール (BCoM) パッケージに実装しています。誘導結合技術により、カードアンテナとモジュール間の配線接続が不要です。この革新的なアプローチを使うことで、カードに組み込むモジュールは1つとなり、生体認証決済カードの製造プロセスは簡素化されます。
- コスト効率がよく、スムーズな導入プロセス: 既存のカード製造設備に若干の修正を加えるだけで互換性が得られ、生産性が向上します。
- 短期間で容易に拡張可能な製造プロセス: カード製造メーカーが需要の変化に対応できるようにします。
- 迅速で簡単に運用開始: Mastercard®とVisa®の両仕様に準拠しているため、BCoM技術を活用することで、追加の性能試験はほぼ不要となります。発行者は2~3週間で書類ベースの承認を取得できるので、生体認証決済カードのリリースと稼働を迅速化します。
- 長期信頼性: 生体認証決済カードの堅牢性が大幅に改善しました。
さまざまな指紋登録オプションに対応するSECORA™ Pay Bioは、製造業者や発行会社が生体認証決済カードを柔軟に提供できるようサポートし、生体認証決済カードのスムーズな導入を推進します。
- スマートフォン指紋登録
カード所有者は、自宅でモバイルアプリケーションを使って、簡単にスマートカードに指紋を登録できます。SECORA Pay Bioソリューションでは、この機能の開発やスマートフォンアプリ(iOSおよびAndroid)への実装用にサンプルコードやドキュメントを提供しています。
- フィールド指紋登録 (POS指紋登録)
カード所有者は、カードで非接触通信を行う際に、カードセンサーに指を置くだけで、処理を意識することなくカードに指紋を登録できます。POS端末は、ユーザーに暗証番号の入力を求めることもできます。この登録手順は、一定の条件下で、一定回数の初回トランザクションを行うよう、事前にシステムにより定義されています。
- カードスリーブによる指紋登録
カード所有者は、スリーブ形状の接触型指紋登録デバイスを使用して、カードに指紋を登録します。このオプションについては、この種のスリーブの設計をサポートするアプリケーションノートを利用いただけます。また、すぐに使用可能なスリーブは、弊社のパートナーからも購入いただけます。