インフィニオン、産業用途向けの新しい電流センサ XENSIV™ TLI4971を発表

2019/05/03 | マーケットニュース

2019年5月3日、ミュンヘン(ドイツ) 

インフィニオン テクノロジーズは、新しい電流センサのファミリを発表し、最初の製品をPCIM見本市で披露しました。 本ファミリは高精度で安定したコアレスホールセンサから構成されています。お客様が電流の範囲、過電流の閾値、出力モードなどのパラメータを設定できることから、高い適応性を提供します。 

最初の製品となるXENSIV™ TLI4971は、±25Aから±120Aまでの範囲の電流に対応します。最大50 kWまでの電気駆動装置や太陽光発電インバータなどの産業用途に適しています。このファミリの他の製品は2020年の提供開始を予定し、車載アプリケーションに適したものとなります。 

コアレスオープンループの電流センサは高精度で安定した電流測定を行い、アナログ出力電圧として出力します。市場において立証されたインフィニオンの温度および応力補償により、室温での感度誤差はわずか2%に抑えられています。またひとつのシステムでの1点直線補により2%未満とすることも可能です。さらに2個のホールセルを使った差動測定により、隣接する電線からのクロストークや浮遊磁界などノイズの多い環境においても高精度が保証されます。 

TLI4971は過電流信号を迅速に出力するため2本の出力ピンを備えています。過電流信号の閾値はお客様によるプログラミングが可能なため、他に外部コンポーネントを必要とすることなくシステムの要求に合わせられます。この信号は事前警告やシステムのシャットダウンに使用できます。また電源電圧が過大または過小となった場合にも信号を送出します。 

TLI4971はコアレスのため8mm × 8mm × 1mmのリードレスQFNパッケージ(TISON-8)に収まります。電流レールのレイアウトは、120Aまでの電流でクラス最高の熱性能を実現し、しかも、追加コストは発生しません。この製品は高電圧アプリケーションでの使用を意図し、最大1.1kVまでのガルバニック絶縁が組み込まれています(最大繰返し絶縁電圧[V IORM])。 

 

供給状況

XENSIV™ TLI4971の供給は9月に開始されます。サンプル出荷は8月から開始されます。 

 

PCIM 2019 でのインフィニオン

インフィニオンはPCIM 2019見本市(2019年5月7〜9日、ドイツ、ニュルンベルク)に於いて、世界にパワーを提供し、未来を形作るアプリケーションのための、製品からシステムまでの革新的ソリューションを展示しました。 PCIM見本市のハイライトについては www.infineon.com/pcimをご覧ください。

Information Number

INFATV201905-064j

Press Photos

  • The XENSIV™ TLI4971 current sensor for industrial applications offers an accurate and stable current measurement.
    The XENSIV™ TLI4971 current sensor for industrial applications offers an accurate and stable current measurement.
    Infineon-XENSIV-TLI4971

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